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19世紀末にアメリカで生まれた政治学の新しい領域「行政学」について。行政学の発展や転換などについて簡単に説明しています。
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◯産業化と都市化
ところが、西欧諸国の政府は19世紀半ばから末にかけて、いずれも産業化と都市化に起因するところの新しい社会問題・都市問題への対応を余儀なくされ、再びその職能の範囲を広げていくことになったのである。すなわち、農村から都市に流入してきた貧民の救済に着手し、コレラ・チフスの蔓延を契機にして上下水道の整備を始めた。やがてスラム住宅の改良、工場労働者の保護義務教育の充実、電気・ガスの供給、都市交通事業の経営、社会保険制度の創設などを進めていったのである。産業活動についても、一方ではこれが国民生活に及ぼす危害を防止するためにきめ細やかな規制措置を講ずると共に、他方ではこれを保護、助成、振興するための国策を幅広く実施していくようになった。このような「近代国家から現代国家へ」の漸進的な移行過程に国家の職能=行政サービスの範囲・規模に生じた変化を、アングロ・サクソン系諸国では「安上がりの政府から職能国家へ」の変化としてとらえ、そしてヨーロッパ大陸諸国では「消極国家から積極国家へ」の変化として要約することが多い。

参照元:Wikipedia「行政学
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